04.21.13:05
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08.07.16:36
ECUクランク角ローター制作
今まで当ブログ的には、分からに人には分からない内容を書いてきましたが、内容がさっぱりわからないとのご指摘を受けることがしばしばでしたので、なるべく分かりやすく今後書いていくことにします・・・。^^;
それでも分からないときはご質問願いますね。^^;
さて、今回はECU(エンジンコントロールユニット)を取り付けるにあたりまして、クランク角のタイミングローターを加工いたしました。
ECUは通常コンピューターと言われているものです。そのコンピューターにクランクシャフトの位置を知らせるセンサーがクランクセンサーと言われているものです。
従来のフルトラ点火などの場合、クランクシャフトが回転することにより,タイミングローターとピックアップコイルのエアギャップが変化するためクランクポジションセンサーのコイ ル部を通過する磁束が増減し,コイル部に起電力が発生します。この発生電圧は,タイミングローター欠歯部がクランクポジションセンサーに近づくときと離れ るときとでは逆向きになるため,交流電力として現れます。
波形は上のような交流波形が形成されます。
それに対し、一般的なECUの場合には上のような矩形波という信号を利用しています。
EMSの場合はこれにあたりますので、センサーを交換して矩形波を出力しましてEMSに送ってあげる必要があります。
通常、センサーの配線は3本で、プラス、マイナス、信号線となっており、5Vからバッテリー電圧までのいずれかの直流シグナルを発生します。
また、0Vから出力電圧に上がるときを立ち上がり、出力電圧から0Vに下がるときを立ち下がりなどとも表現されます。
通常はハイかローで区別します。
さて、前置きが長くなりましたがタイミングローターの加工を行います。
X4の場合には上のようなタイミングローターがついています。
表現は12-3と言って角度は30度刻みになっています。
これを12-1のタイミングローターに加工します。
これの場合は1突起4ミリになっていますので、4ミリの棒をこしらえまして溶接していきます。
仮付けする前に角度をけがいておきます。
溶接を行いまして4ミリの幅に調整しました。
この突起が波形を取った時に上(例)の矩形波と比例して出力されます。
これによって、コンピューターが現在のクランク位置を把握できます。
なお、突起部の始まりと終わりの部分をエッジと表現します。写真参照。
もしかすると、ハイとローの間隔を同じにしないとダメかもしれませんね・・・。その場合は作り直しですが。^^;
このようにして、クランクの角度やカムの位置を把握し、点火タイミングや燃料の噴射タイミングを管理しまた、任意に設定もできます。
また、インテークのカム位置を検出することによって、シーケンシャル点火(ダイレクトイグニッション)や噴射が行えます。これは気筒判別と言って、4サイクルの場合クランク2回転でカムが1回転しますので点火順序によって気筒判別が行えるというわけです。
したがって、ECU配線を行うときには点火順序に気を付けて行う必要があります。
汎用ECUの場合には点火用配線は1234で書かれていますが、1423、1324などありますのでマニュアルなどで確認が必要ですね。^^
1-4-2-3の場合1=1、4=2、2=3、3=4となります。
自分もまだまだ勉強中ですので間違っている場合があるかもしれません。
切磋琢磨してまいりませう。^^
カスタムって楽しいね。^^

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08.01.16:19
EMSフルコンやっぱすげーぞ^^
EMSフルコンの通信確認をしてみました。^^
やっぱすげーよ。
これですね。EMS4860です。
スティンガーや44でも良かったんだけど、せっかくなんでシーケンシャル点火やシーケンシャル噴射なるものをどうしてもやってみたかったからです・・・。^^
シーケンシャル云々についてはイマイチ釈然としてなかったんですが、チューニング画面を見たらははーんと分かったような気がしますね。
これについては実際に行ってみてから検証してみたいと思います。
良かったのはやっぱ、マニュアルが充実しているところですね。
自分の仕事柄マニュアルなしでは手も足も出ませんから・・・。
仮にサポートしてやるんだからマニュアルはいらねーべって言われても困る人は絶対にいますからね。^^;
2部校正からなるマニュアルですが、おおよそ行われることの全てが記載されていました。
これを読んだことで取り付けに関することのほとんどの不安要素が解決できましたんで。
また、できることの内容がメッチャ多いんですよ。
Aux入出力の数もあまりが出るぐらいの数ですし、12種類からなるモードセットで出力コントロールが可能です。
将来的なミスファイヤリングシステムも標準装備され、種類もラリー、ドラッグ、回転、TPSなどでセレクトできます。
使用するセンサー類のキャリブレーションも可能にすることで繊細なチューニングにまで発展できますね。
まあ、その他機能満載です。
ただ付けるだけの人には面倒かもしれないけど、自分で全部やりたい人には最高のアイテムと言えるのではないでしょうか。
これがチューニング画面です。
点火系は500回転刻みで書き込みできます。写真の3Dマップは初期マップが自動でトレースされます。
レブリミットを入力しなければ16000回転まで500回転刻みで書き込みができますよ。スゲー、オレのはそんなに回らないけどね・・・。^^;
こちらはインジェクション3Dマップです。点火と同じく設定できます。
目玉はこれでしょう。^^
これがシーケンシャルの画面なんです。吸気と点火の制御ができるようです。
これを行うにはトリガーのみでは不可能でシンクセンサーも必要になってきます。いわゆる気筒判別です。
なかには、プログラムを駆使して行うECUもあるようですが、あくまでもエミュレーションの枠を超えることはできませんし、すべての負荷軸には対応はできないでしょう・・・。
すべて紹介するにはマニュアルを丸写ししないといけませんのでこれぐらいにしておきます。
いづれにしましても高機能、コストパフォーマンスに関してはEMSを超えるECUはほかに無いと考えます。
販売元からはバイクにはお勧めしませんとはじめから言われています。
それは信号の取り方が違うからなんですが、それには、それなりの加工が必要になってきます。そのまま配線しても機能しないことはもちろん、不当ピッチのタイミングローターにも対応していません。
タイミングローターやホールセンサー追加、カムアングルセンサーの追加なども必要になってきます。
幸いにして加工や制御には多少の自信がありますので、頑張ってやってみますよ。^^
バイクカスタムって楽しい。o(^o^)o

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07.30.15:31
EMSフルコンきた~。^^
待ちに待ったフルコンが届きました~。^^o(^o^)o
およそ2~3ヶ月で到着です。
まあ、初冬まで取り付けないので楽しみに待っていたんですが、フルコンがあればクランクアングルやカムアングルのテストなどもできますからね。^^
どこかのサイトで見たのと同じような梱包できましたよ。^^アタリマエカ
ひとつ上のグレードをチョイスしました。
ダイレクトイグニッションやシーケンシャル噴射でコントロールできます。^^
その他、機能は沢山あるので飽きてきたらまた次ぎ、また次と楽しめそうです。
シーズンオフも楽しくなりそう。^^

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07.12.09:33
シーケンシャル制御総括?
ここ数日、シーケンシャル制御について悶々としておりました。^^;
色々調べてみた結果、FA業界等で使われているシーケンス制御とは全く異質のものだと感じました。
つまり、言葉の問題・・・。
シークエンス=一般的には「連続」「順序」という意味を持つらしいです。
また、相次いで起こること,続発,継起,連続続発など・・・。
ということはグループ噴射に対して個別噴射していることをシーケンシャル制御と理解することが最も近いのではないでしょうか?
だけど、グループ点火に対して個別点火はダイレクトイグニッションなんだから、グループ噴射に対して個別噴射はダイレクト噴射でよかったんじゃないのか?
わざわざ混乱しそうなシーケンシャルなどと言わなくてもいいじゃないね。
だったら、ダイレクト点火だってシーケンシャル点火って言えば混乱はないのに・・・・・。
まあ、日本の場合はカタカナ英語が氾濫しているせいで混乱を招いているんだと思うけど、英語を使っている人たちにとってはもっとも当たり前で通じるのかもしれないですね。^^;
シーケンスの対義語はランダムなんだけどな・・・。グループ噴射はランダムか・・・。そういえばそうか。^^;
どうでもいいことだったみたい・・・。^^;

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07.10.10:19
シーケンシャル制御ってなんだ?
最近シーケンシャル制御なるコトバを耳にすることが多くなった。
自分はFA関連の制御系技術に携わっているのでシーケンス制御はおテのものだ。^^
しかしながら、車両のシーケンシャル制御となると、どうもピンとこないのが現状だったんだよね・・・。
車のECUなどを販売するサイトにも、シーケンシャル制御がどういうものであるとの説明は無いし、ググっても確信にはヒットしない・・・。
日本工業規格ではシーケンス制御(Sequential Control)とは、「あらかじめ定められた順序または手続きに従って制御の各段階を逐次進めていく制御」と、 に定義されています。
電気を使って機械設備を自動的に動かすには、電気制御回路が必要です。制御回路は機械設備に行わせる動作や順序を記憶させておき、一連の機械動作を行わせる命令と言えます。
シーケンス制御は制御系に於いて、フィードバックを伴わない制御のことをいます。フィードバックとは、検出器やセンサーからの信号を読み取り、目標値と比較しながら設備機器を運転し、目標値に近づけることを言います。
シーケンス制御は出力に対して、目標を達したか否かの検出機構を有し、その反応に応じて処理の継続と停止を制御する方法です。具体的には、スイッチのON/OFFや、モーターの回転/停止など、制御対象となる現象の有無を制御する方法です。
自分も職場でシーケンスラダーを書く事があるが、論理回路のON,NOT,AND,OR,など基本回路の組み合わせで、簡単に言えば家庭用の洗濯機をマイコンで動かすようなものです。となると車両用のECUでのシーケンシャル制御とは別の意味あいのような気がするね・・・。
グループ制御を個別制御したものをシーケンシャル制御だと理解している人もいるようだがこれも違うように思う。
で、色々ググってみたところ興味深いところが・・・。
Σ(゚д゚lll)なんとカム用語なるものを発見しました。
そこでの定義では、運動において一つの動作の完了をスイッチで検出し、その信号により次の動作を開始させる等、動作を順序立てて行わせる制御。?同期制御とある。
なんだ、一緒じゃんって思われるかもしれませんが、注目すべきは同期制御のところです。
同期制御、カムにおいて、動作時間は機械的な回転角で決められてしまい常に一定である。また動作時間だけでなく、ストロークの任意の時点における従節端の位置も確定する。そのため一つの動作と次の動作との間にオーバーラップをとることができ全体のサイクルタイムを短縮することができる。このような制御を同期制御と呼ぶ。
とありました。
なんとなくですが分かった気がしませんか?
そういえばどこかのサイトでカム角とクランク角を検出しないとシーケンシャル制御はできないとあったと思います。
カムシャフトとクランクの角度を検出できれば気筒判別が可能になります。これによって正確な点火及び噴射が可能となります。
これがECUでのシーケンシャル制御ではないかと・・・・。仮定ですが・・・。^^;
そうそう、余談ですがインジェクション用のファンネルが完成しましたのでご紹介します。
65ミリのアルミ棒から削り出しで製作しました。^^
取り付けてみました。
いい感じでしょ。^^;
ここまではどうってことないんですが、肝心のシーケンシャル制御を行うのには、最低限クランク角とカム角を検出しないといけません。
制御はディジタルなので現状の、波形検出ではできませんので矩形信号を検出できるようにします。
必要があれば空燃比計なども付けていく予定なんですけどね・・・。^^;
先日、グリッドさんからのメールでEMSの入荷が遅れているという連絡がありました。
自分はシーズンオフに行う予定なんで急いでない旨返信しましたんで楽しみに待っている状態です。^^

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