01.11.10:00
[PR]
07.29.11:14
スタッドボルト穴加工テスト
ダメでもともとなのでクランクケーススタッドボルト穴を加工できるかチャレンジしてみましたよ。^^
オフセット位置がどの辺になるのかけがいてみました。 意外とオフセットされていますね・・・。
酸化皮膜を削り落とさないといけませんのでネジ山は削り取りました。
ケースは全体的に温めないといけませんので火鉢&ドライヤーで温めます。
全体的に温めてといっても、ボルト穴に入れておいた温度計は80度までしか上がりません・・・。
放熱される分が多くてダメダメです。
仕方なくガスバーナーで熱しながらアルミハンダをゴシゴシと擦るものの30分やってもアルミハンダが溶けません・・・。
モノがでかいだけに通常バーナーでは温度が上がらなく失敗でした。^^;
ならばと、TIGのトーチで温めてみることに。
80Aで炙りながら行っても表面がボロボロになるほど温めてようやくハンダが溶けていきました・・・。
鋳物のアルミ溶接は自分の腕ではまだまだですのでこの方法でやってみました。
結果的にはこの部分のアルミハンダの溶け込みが一番良かったです。
右下の部分が先ほどの加工部です。 一番良く溶け込んでいますね。
上の2個は直接穴をTIGで温めて埋め込んで見ました。 ここの溶け込みは期待できません・・・。
左下の穴はアルミ溶棒を上から溶かしただけです・・・。これは論外・・・。
穴あけのテストを行います。
このシリンダー取り付け面は傾斜させてあるのでボール盤は使えませんので、面に鉄板を固定しまして行います。
これは台座が電磁磁石になっている優れものです。 会社から借りてきました。^^
左下から穴あけテストしてみました。 左下はやはり論外でした・・・。
左上の穴はギリギリ大丈夫そうなネジ穴が切れましたが使いたくないなーって思う出来栄え・・・。^^;
右下の加工穴です。 やはりこの部分がアルミハンダの溶け込みと母材の溶け込みが良く、穴あけにもドリルに負けにくく垂直に穴あけできました。 タップも立ててみましたが一番納得のいく出来栄えでしたよ。^^
右上は母材への溶け込みが悪くアルミハンダは剥離してしまいました・・・。
スタッドボルトを取り付けてみます。 規定トルク以上で締め付けてもスタッドがねじれるだけでビクともしませんでした。
それでも引っ張り強度はどうかは分かりませんが・・・。
でもまあ、母材との溶け込みに問題なければ溶接強度並ですので行けそうな気もしますね。^^
ただし、ケースを350度まで熱することができるバーナーが必要ですね・・・。
ノーマルのアッパーケースを使用することが一番安全だと思いますね。 オイルクリアランスを調整する方がはるかに現実的でした。(笑)
にほんブログ村
PR
- トラックバックURLはこちら